2023ステップ・アップ・ツアー第22戦『山口周南レディースカップ』が、山口県の周南カントリー倶楽部（6,543Yards Par72)を舞台に明日開幕する。

第１回大会となった昨年は新海美優と藤田光里による８ホールにも及ぶプレーオフの末、新海が初代チャンピオンに輝いた。

果たして今年はどのような熱戦が繰り広げられるのだろうか。そして優勝争いと共に注目なのが賞金女王争いだ。今シーズンのステップ・アップ・ツアーも今週の試合を入れていよいよ残り２試合。現在賞金ランキングトップを独走しているウーチャイエンが16位タイ（２名以上）であれば、賞金女王が確定する。そのチャイエンにコースの攻略ポイントについてたずねると、セカンドショットだと返ってきた。

「グリーンの傾斜が結構あるので、切れるラインもあって難しいですね。上りのラインのほうが打ちやすいと思うので、セカンドショットがポイントになると思います。今年最後のステップ・アップ・ツアーになる予定ですが、自分自身もいい表現ができると嬉しいので頑張りたいと思います」。

今週の試合で賞金女王が決定する確率は高いが、今季圧倒的な強さを見せてきたチャイエンがどのような締めくくり方をするのかに注目したい。

また、今年は山口県防府市出身の沖せいらが出場する。今シーズンはステップ・アップ・ツアーを主戦場とし『うどん県レディース』で優勝。現在の賞金ランキングは5位で、残り２戦の成績次第では、来季のレギュラーツアーの第１回リランキングまでの出場資格が付与される賞金ランキング２位に手が届く位置につけている。地元開催となる今大会で優勝することができれば、それを大きく手繰り寄せることになるだけに、今週は正念場だ。

●新海優海　ディフェンディングチャンピオン

「18番ホールは回りすぎたので、本当に昨日のことのように覚えています。（笑）この試合に帰ってくることを楽しみにしていましたし、今日はプロアマ大会で（小林浩美）会長とご一緒して、周りは周りでしっかり自分の目標を作ってやった方がいいというアドバイスももらったので、明日から優勝を目指して頑張りたいと思います」。

●藤田光里　昨年大会２位

「昨年の負けは、その日くらいはマイナス的な感じが残っていましたけど、気持ちを切り替えてその後はプラスに捉えることができる試合だったと思っています。コースは去年よりもグリーンは少し止まるかなという印象ですが、グリーンはやっぱり難しいですね。グリーンが小さいので、パーオン率がポインになるかなと思っています。出場しているメンバーのレベルも高いので簡単に優勝を目指すとは言えませんが、頑張りたいと思います」。

●沖せいら　地元山口県防府市出身　ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング５位

「今年初出場です。山口に帰ってくるのは年に数回なんですが、帰ってきた時にプレーするのはここなのでコース自体は大体わかっています。去年はかなりグリーンが硬かったと聞いていますが、やはりこのコースは手前からの攻めが必要だと思います。基本的に手前からがベストかと。地元開催ということで知り合いの方も多いので、注目されると思いますし、頑張りたい気持ちがありますが、それをプレッシャーに感じずに頑張ろうと思います。今年１年がそうなんですが、ゴルフはいい状態ですし、（賞金ランキング２位に入るには）今週の試合か来週で優勝をするしかないので、もちろん優勝を目指してしっかりプレーしたいと思います。それが地元で叶えることができれば最高です。山口県出身なんですが、そのことを知られていないので、ここで優勝して山口県出身ですってことを言いたいですね」。